今注目される
新進ワイナリーが集まる
千曲川ワインバレー東地区

小諸市から千曲市まで広がる千曲川ワインバレー東地区。
次々とワイナリーが開業し
今や塩尻市と並ぶワイナリーの一大集積地になっています。

更新日:2020/08/06

LINE Twitter Facebook
【お知らせ】新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各施設では営業時間の変更や制限のある場合がございます。詳しくは各施設のホームページなどをご覧ください。

フランス・アルザス地方に
よく似た高冷地ならでは
の品種が育つ場所

千曲川ワインバレーは、その名の通り、千曲川(信濃川)の流域に広がります。上流域から下流域まで、その範囲は広いので、上流を東地区、下流を北地区として、今回は東地区をご案内します。
東地区は雨が少なく日照率が高い長野県のなかでも、とくにその傾向が強い地域で、ワイン用ぶどうの栽培に適していると言われています。主要品種のメルローやシャルドネに加え、畑が位置するのが標高650mから800mと高く冷涼なため、ソーヴィニヨンブランやピノ・ノワール、ピノ・グリ、リースリングなど、フランスでも高冷地であるアルザス地方と似たような品種が栽培されているのが特徴です。
もっとも古いのは1973年に開業したマンズワイン小諸ワイナリー。同ワイナリーが位置する小諸市や立科町を南端に、東御市、上田市、青木村、長和町、坂城町、千曲市と、8市町村にまたがって17軒もがひしめくワイナリー激戦地でもあります。その多くが2010年以降に開業したもので、とくに2017年から3年の間には10軒もがオープンしています。
数多くのワイナリーを巡るのは至難の技。何度かに分けて訪れたいエリアです。

とくに白ぶどうのワインが高評価を得ている東地区ですが、
近年では黒ぶどうのワインも実力をつけてきています

北国街道の面影を残す
小諸宿周辺へ

小諸市にあるマンズワイン小諸ワイナリー、アンワイナリー、老舗温泉旅館が営む中棚荘が立ち上げたジオヒルズワイナリーを巡ることができます。
起点となるJR小諸駅へは、北陸新幹線上田駅や佐久平駅、軽井沢駅から1本でアクセス可能です。マンズワイン小諸ワイナリーは小諸駅からタクシーで10分ほど。無料で見学と試飲ができますが、ぜひ有料試飲を。マンズワインが世界に誇ると言って過言でないソラリスシリーズの試飲ができるからです。レストラン併設なので、ランチをいただいてから再び小諸駅へ。

マンズワイン小諸ワイナリー併設のレストラン「ラ コモーロ」。
コースはグラスワイン付きで2500円~。
おかわりも500円~とお得
(写真提供 マンズワイン小諸ワイナリー)

旧北国街道小諸宿近くの建物を改修したアンワイナリーは駅から徒歩5分。試飲ができるほか、1日1組限定で宿泊も可能です。線路を挟んで駅の西側に行くと、桜や紅葉の名所として知られる小諸城址懐古園があります。その南に建つのが、小諸で教鞭をとった島崎藤村もしばしば訪れたという中棚荘です。ワイナリーはさらに先、千曲川の対岸にあり、カフェや週末はランチ営業もしていて、試飲しながら雄大な浅間山の眺めを楽しめます。中棚荘に宿泊してワインを楽しむのもいいですし、宿泊者は不定期で開催されているナイトワイナリーに参加することもできます。普段とは違った夜のワイナリーで、グラスワインを傾けましょう。

家族で営むアンワイナリー
ワインとシードルを醸造しています
(写真提供 アンワイナリー)

沢筋ごとにワイナリーが建つ
東御市の西向き斜面の丘

東御市にある10のワイナリーのうち9軒が千曲川の右岸にあります。最寄りのしなの鉄道田中駅からは、タクシーが便利です。山に向かって沢筋ごとに細長く地域が区切られているので、各地区にどんなワイナリーがあるのか知っておくと旅の計画が立てやすいかもしれません。
和地区には玉村豊男さんが立ち上げたヴィラデストワイナリーとアルカンヴィーニュ、野生酵母を用いるドメーヌナカジマやナゴミヴィンヤーズがあります。おとなりの袮津地区にはリュードヴァンとはすみふぁーむが道を挟んで建っています。
新張地区はカーブハタノがあり、隣接して建つのはチーズ工房の老舗「アトリエ・ド・フロマージュ本店」。併設のレストランフォルマッジオでは、長野県産のワインがさまざまに楽しめます。合わせるのは名物のチーズのリゾットのほか、東御特産のくるみなどを使った料理。同じ沢筋にはレヴァンヴィヴァン、アトリエデュヴァンもありますが、小規模ワイナリーなので見学などは必ずお問い合わせを。
東御市を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、東御ワインチャペルです。東御市と、千曲川ワインバレー東地区のワインを扱うレストラン&ショップ。田中駅から徒歩5分です。

10年以上教会として使われた建物を改修した東御ワインチャペル。
手に入りにくい逸品ワインも取り揃えています

城下町と宿場の風情を楽しみ
温泉に一泊する上田の旅

北陸新幹線が停まる上田駅周辺では、駅から徒歩15分ほどのところにある柳町へ。北国街道の街道筋で、卯建の町並みが楽しめます。そこに建つのが、東御市にあるはすみふぁーむが営むワイナリーカフェです。ランチのほか、10時から夕方までカフェ&バルタイムとしてグラスワインやアラカルトの料理が楽しめます。柳町は、天然酵母のパン屋として知られるルヴァン上田柳町店や、銘酒亀齢を醸す岡崎酒造などが建ち並ぶ発酵の町。例年、5月下旬に「柳町発酵祭り」が開かれています。

柳町に建つはすみふぁーむのアンテナショップで
提供される料理の一例
(写真提供 はすみふぁーむ)

上田に来たらぜひ行きたいワイナリーが、2019年に開業したシャトー・メルシャン椀子ワイナリーです。2003年に開場した「椀子ヴィンヤード」で育てられるぶどうは非常に高品質で、ワインファンから絶大な支持を集めています。満を持してオープンしたこのワイナリーは、訪れることを前提とした場所でもあります。テイスティングカウンターでは10種類ほどのワインが楽しめ、日替わりで地元食材を使ったおつまみも用意されています。予約すればランチボックスも。ぶどう畑を一望するテラスや、すぐ近くの一本木公園で、ピクニック気分でワインと食とを楽しめます。各種ツアー(要予約)に参加するのもおすすめです。上田駅から車で35分、しなの鉄道大屋駅から車で10分ほどです。

シャトー・メルシャン椀子ワイナリーのテラスからは
絶景のぶどう畑が望めます
(写真提供 シャトー・メルシャン椀子ワイナリー)

ワインフェスタで
ワイントレインで
東地区のワインに出会う

ワイナリーを巡るツーリズムのほか、イベントで東地区のワインを楽しむのもおすすめです。東御市で例年9月の1週目の土日に開催するのが、東御ワインフェスタ。現在は、東御市に限らず、東地区のワイナリーやヴィンヤードが一堂に会する催しです。2019年は21社が参加。カジュアルな価格設定で楽しめるのもうれしいところです。さらに、出店する飲食店はフルール・ドゥ・ペシェ・モモカや、ノンナジーニャなど、地元の名店ばかり。東地区のテロワールを楽しめる催しです。
2019年6月には坂城町で坂城葡萄酒醸造が中心となって企画する坂城駅前葡萄酒祭も開催されました。開業5年以内のワイナリーの限定参加ですが、東地区のワイナリーが多く参加しています。坂城葡萄酒醸造はしなの鉄道坂城駅から徒歩10分。併設のレストランではソムリエ・エクセレンスの資格を持つシェフが腕を振るうので、こちらもぜひ訪れたい場所です。
千曲川に沿うように走るしなの鉄道が企画するワイントレインもおすすめです。軽井沢駅から長野駅までを、観光列車「ろくもん」が信州プレミアムワインプランとして運行するほか、ワイナリーブランド号なども運行されています。

大勢の来場者で賑わう坂城駅前葡萄酒祭り
(撮影 長岡竜介)

千曲川ワインバレー

そのほか記事内で紹介した場所

おすすめの記事

この体験をシェアする

LINE
Twitter
Facebook